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THE CHiRAL NIGHTのチケット取れたのが、あまりにも嬉しくて、つい、突発的に書いてしまいました。(苦笑)

スイプーの公式(Amazon)設定のパラレルですー。
しかも、4人でバンド組んじゃう?みたいな。(苦笑)

も、ホントしようもない駄文です。
サイトのTextの中に収録することもないと思われるほど短くて、しかも、ほとんど台詞だけのお話です。

こんなんですが、よろしかったら、どぞー。m(_"_)m






机に顎をのせ、指先で携帯を玩びながら、睦がその日何度目かになる盛大な溜め息をつく。

「はぁーっ。」
「どうした?睦。」
「蓉司ー。いや、さ、もうすぐバレンタインじゃん?なんか、こう、パーっと女子にモテる方法ないかなー、って思ってさ。」
「そんなの、俺に聞くのか?」
「だよな、蓉司じゃな…。」

軽い溜め息とともに、睦の視線が哲雄に止まった。蓉司を見ていた哲雄の視線が、睦とそれとぶつかる。

「バンド。昔、知り合いがやってた。モテてた、結構。」
「それだっ!!!!」

がばっと起き上がった睦が、眼を輝かせる。

「バンド、やろうぜ!!!!」
「あ、楽しそう〜。俺も、やる。」
「翁長!?」
「バンドって言ってもサ、まこっちゃん、楽器、出来るの?」
「俺?あー、ドラムとか?中学校のとき、音楽のセンセーに上手いって褒められた。」
「ふ〜ん。てっちゃんは?」
「ベース。助っ人してた、時々。そのバンドで。」
「そっかー。じゃあ、大丈夫だねぇ〜。俺はぁ〜、ギターも、ベースも、弦のついてる楽器なら、何でも出来るよぉー。てっちゃんがベースなら、ギター、やろうかな。よーちんは?」
「俺?」

3人の視線が、一気に蓉司に集まる。
小さな頃か体の弱かった蓉司には、学校の音楽の授業の記憶すらあまりない。ましてや、バンドで必要な楽器が弾けるはずなどなかった。

「…カスタネットとか、トライアングル、くらいなら…。」
「「「………。」」」
「バンド、無理だねぇ〜。まこっちゃん、他、考えなよ。」
「…だな。」
「………ヴォーカル、やれよ。蓉司。」
「「「?!」」」

思わぬ哲雄の言葉に、蓉司だけでなく、睦と善弥が哲雄を振り返る。

「ちょ、ちょっと待て、城沼!ヴォーカルは、バンドの顔だぞ!一番モテるんだぞ!!俺がやる!!!」
「ヴォーカル、一番面白そうだよねぇ〜。俺も、やりたい。」
「哲雄、そうだよ。よく考えろ、俺に出来るわけ、ないだろう?」
「わかんねぇだろ、やってみないと。」
「「「………。」」」
「わ、わかった。城沼がそこまで言うんならさ、カラオケ、行こうぜ!!で、一番上手いやつがヴォーカルやればいいじゃん!それなら、俺も文句ない。」
「じゃ、決まり。カラオケ、行こぉー。…っと。あ、姫谷?車、うん。今すぐ。…うん。カラオケ行くから。…皆も、一緒だよ。」
「翁長、いいよ、電車で行けば。」
「姫谷、もう来ちゃったって。ほら、行こぉ!」

************************************

「…蓉司、歌、上手かったんだな。」

がっくりと肩を落とし、前をいく睦が呻くように呟く。

「そ、そうかな?今まで、そんなこと言われたことなかったから、分からないよ。カラオケ、今日が、初めてだから…。」
「上手かった。蓉司が、一番。」
「うん、上手だったねぇ〜。これなら、よーちんがヴォーカルでも、全然、大丈夫ーだね、まこっちゃん。」
「あ?ああ…。」
「睦?ヴォーカル、一緒にやれば…。」
「土台、だろ。リズム。ドラムがしっかりしてるバンドは、聞いてて安心する。」
「うん、そうだねー。一番重要なの、ドラム、だよねぇー。ね、てっちゃん。」
「ああ。」
「そうだよなっ!ドラム、一番しっかりしてねぇと、バンドの舵、取れないもんな!!!よっしゃーっ!!!ドラム、やるぜっ!!駒波で、最高のドラマーになってやる!蓉司、お前、ヴォーカルなんだから、しっかりやれよ。」
「…睦。」

蓉司の頭上で哲雄と善弥が視線を交わしていたが、意気揚々と歩き出した睦が気付く様子はない。

「あ、でも!よーちん。」
「何だ?」

急に善弥に名を呼ばれ、蓉司は善弥を見上げた。

「よーちん、歌、一杯、覚えようね。今日カラオケで歌った歌じゃ、バンド、出来ないから、サ。」
「…そうだな。」
「哲雄!」
「あー、確かに。あれは…ちょっと、な。そうだなー、洋楽とか、いいんじゃね?英語の曲やろうゼ!」
「ついでに、勉強になる。英語の。覚えろよ。蓉司。」
「ちょっと、待てよ。」
「よーちん。もう、決まっちゃったよ?頑張って、ネ。」
「…決まりなのか?」
「「うん。」」「ああ。」

不服そうな蓉司を他所に、3人は、バンドのイメージや、どんな曲を演奏するか、練習日時や場所、はたまたライブの計画まで話を進めている。

「お、おい!話、進みすぎじゃないのか?」
「何、今更言ってんだよ、蓉司。もう、決めちゃったぜ?本当はさ、バレンタインライブしたかったんだけど、流石に今からじゃ、練習不足だろ。…期末もあるし。」
「だからぁー、ホワイトデーにしよ。チョコ、一杯もらって、そのお返しのライブ。盛り上がるよぉー。」
「3月なら、練習もしっかりできる。」
「…哲雄まで、納得してるのか?」
「ぼっちゃん。」
「姫谷。おかえり。で、どうだった?」
「はい。問題なく。予約できました。」
「「「予約?!」」」
「うん。ステージ。もう、予約しちゃったから。」
「「えええーー!!!」」「…マジかよ。」
「赤坂BLIZですよ。17時会場の18時開演予定です。ぼっちゃん方、当日は、楽しみにしてますよ。」




                                      Fin。

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